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登録日:2026年05月13日

【経理スキル×社労士資格】20代未経験から手に入れた「数字×労務」のハイブリッドキャリア
<プロフィール>
Dさん(26歳・男性)
前職: 新卒で製造・メーカー営業→中小企業の経理3年
経験業務: 法人営業から企業内での経理事務、決算補助
スキル: コミュニケーション、数字に強い、正確な事務処理能力
転職にあたっての希望:経理ではなく労務職へキャリアチェンジしたい
内定先:30名規模の社会保険労務士法人
年収:450万→450万

1. 相談のきっかけ:経理としての限界と新たな武器

【経理スキル×社労士資格】20代未経験から手に入れた「数字×労務」のハイブリッドキャリア
Dさん(26歳)は、製造業の営業で1年間勤務後、中小企業の経理へキャリアチェンジし、3年間経理職に従事してきました。月次・年次決算、税務申告の補助、キャッシュフロー管理など、経理としての基礎を固めてきましたが、仕事を進めていく上で、「数字を整理するだけでなく、その数字の源泉である『人』や『組織』に直接関わる専門性を身につけたい」という想いが強くなってきました。

そこでDさんは働きながら社会保険労務士(社労士)の試験に挑戦し、見事1回で合格。実務経験こそないものの、この資格を武器に、より専門性の高い「社労士法人」への転職を決意されました。しかし、一般的に未経験職種への転職は、年収が大幅に下がることも珍しくありません。「未経験というハンデを背負いながら、いかに現在の年収(450万円)を維持し、即戦力として評価してもらうか」がポイントになりました。

2. 自己分析と市場価値の再定義:なぜ「経理」が「労務」に活きるのか

当社でのキャリア面談時では、単に「社労士の資格があります」と伝えるだけでは不十分だと考え、これまでの経歴を徹底的に棚卸しし、以下の3つの「経理出身者ならではの強み」の言語化をアドバイスさせて頂きました。

① 計数管理能力と正確性への信頼
社労士のメイン業務の一つである給与計算や社会保険手続きは、1円のミスも許されない世界であり「4年間、企業の決算を担い、監査法人の厳しいチェックにも耐えうる正確な仕事をしてきた」という実績は、労務実務における「安心感」として、実務経験のなさを補う強力なエビデンスとなります。

② 「経営指標」としての労務を理解する視点
多くの社労士志望者が「労働法」の視点を重視する中、Dさんは「人件費」という「経理的な視点」を持っていました。「社会保険料の負担増が企業の利益率にどう影響するか」「働き方改革による残業代削減がPL(損益計算書)にどう反映されるか」を語れる力は、顧問先の経営層と対等に話ができるコンサルタント候補としての評価が期待できます。

③ 事務処理の親和性とITリテラシー
経理と労務は、いずれもERPシステムやクラウドソフトを駆使する業務です。経理ソフトの使用経験があるため、社労士業務で使われる各種システムへの適応も早いと判断されます。

3. 採用側(社労士法人)の視点:なぜ彼を採用したのか

今回、Dさんを採用した大手社労士法人の代表は、採用の決め手を伺いました。

「社労士資格を持つ人は多いが、企業会計の仕組みを理解している人は少ない。弊社の顧問先は成長著しいベンチャー企業、中小企業が多く、法的な労務判断だけでなく財務的な視点も合わせ持ったアドバイスが求められている。Dさんの経理経験は、教育コストを差し引いても余りある『付加価値』だと判断した」

Dさんは「未経験の新人」としてではなく、「会計のプロが労務を武器に加えた、ハイブリッドな人材」として市場に自分を売り込んだ事例で年収スライドを勝ち取った最大の要因にもなりました。

4. 面接対応で工夫したフレーズと交渉術

Dさんが面接で実際に活用した、評価を決定づけたフレーズは以下の通りです。

●「未経験」を「伸びしろ」に変える言葉:
「確かに実務経験はありませんが、社労士試験で得た知識の『インプット』は完了しています。経理実務で培った事務処理スピードを活かせば、実務の習得(アウトプット)は通常の未経験者の半分以下の期間で完了できる自信があります。」

●年収交渉のロジック:
「これまで経理として培ったコスト意識を活かし、初年度から給与計算業務の効率化、付顧問先への財務・経営的なアプローチなど付加価値の高い貢献ができると考えております」

全ての事務所に通用するフレーズではありませんが、最近は社労士事務所も単価アップ、付加価値サービスアップを意識している事務所も多くなっております。事務所のスタンス、方向性を見極めて発信するフレーズとしては効果的かと思います。

5. 転職成功がもたらした「キャリアの三角形」

【経理スキル×社労士資格】20代未経験から手に入れた「数字×労務」のハイブリッドキャリア
今回の転職成功により、Dさんは20代のうちに「会計(経理)」×「法律(社労士資格)」×「実務(労務)」という3つの頂点を持つキャリアの三角形を形成し始めました。
この3つが揃った人材は、労働市場において極めて希少ですので、例えば3年後:社労士法人でコンサルタントとして年収600万円以上、10年後:大手企業の労務部長(CHO候補)や、財務もわかる社労士として独立開業も現実的になります。

6. まとめ:これから転職を目指す方への教訓

【経理スキル×社労士資格】20代未経験から手に入れた「数字×労務」のハイブリッドキャリア
Dさんの事例から学べる事は以下の3点です。

●「点」ではなく「線」でキャリアを語る
前職(経理)と志望職種(社労士)を切り離すのではなく、それらがどう繋がって相乗効果を生むかを論理的に説明する。

●資格を「お守り」ではなく「武器」にする
資格を持っていること自体に価値があるのではなく、「資格知識を実務のどこで、どう活かして利益に貢献するか」を具体化して伝えること。

●採用側(企業)のリスクを想像する
「未経験者を採用するリスク」を企業側がどう感じているかを理解し、それを打ち消す材料(正確性、学習意欲、隣接スキル)を先回りして提示すること。

Dさんの成功は、偶然ではなく、「自分の持っているカード」を、今の市場で最適にプレゼンテーションした結果と言えます。
同じようにキャリアチェンジで転職を検討している方がいれば、是非ご相談ください。